全日本プロレス観戦記

2003年-１

2003.2.8『エキサイト・シリーズ』後楽園ホール大会

　今年最初の観戦。
　本間・宮本の「ターメリック・ストーム」の実質的なスタート。高木三四郎と橋本友彦というＤＤＴの二人を加え、「ぬるま湯」状態という全日中堅に牙をむく。
　ZERO-ONEとの対抗戦も本格的にスタートし、何かあるかなあ、と期待を抱かせる。
　それはともあれ、今回は久々の相島参戦なのである。
　会場は開始前にほぼ満員。
　新しいアナウンサーが試合紹介。
　声が若い。

　試合に先立ち、木原アナのアナウンスで、シークの追悼セレモニー。
　渕が写真を持ってリング・イン。

　全選手がリング下に並ぶ。
　シークの業績紹介はテレビのアナウンサーらしい。
　黙祷とテンカウント。退場時にはブッチャーのテーマが流れた。
　渕は写真を持ち、リングに一礼して去った。

　松山千春の歌に乗って石狩登場。
　選手紹介も若いアナウンサー。
　石狩に水色のテープ。平井には黄緑のテープがたくさん。
　斉藤レフェリー。初めて見た。

　両者リング内をまわって、四っつに組み、石狩が平井を押しつけてロープブレイク。
　また四つに組んで、今度は平井が押しつける。
　平井が巻き投げから腕を取りると、石狩がヘッド・シザース、平井がそれをはずして首固め、と、基本的なグランドの展開。
　石狩はヘッドロックされたまま立ち上がるが、平井に締め上げられる。石狩の悲鳴。
　石狩が平井をロープに投げようとするが、平井は離さない。
　やっと石狩が平井の左手をってひねりあげ、マットに押しつける。
　平井がロープに逃れてブレイク。
　手四つから、平井のキック、ハンマー。ハンマー連発で石狩がくずれ、平井のボディースラム。石狩は苦しそう。胸へのチョップ返すが、また平井のボディスラム。石狩の背中にエルボー・ドロップ。
　カウント２。
　平井が石狩にアームロックを決め、体をおこしてひねりあげる。
　石狩の足がロープへ。「太一」と声が飛ぶ。
　平井の踏みつけ、ハンマー、ボディスラム。ボストンクラブへいこうとするのをこらえきれず、きまってしまうが、はっていてロープに手が届く。場内拍手。
　平井がハンマーからボディスラムへ行こうとしたところへ石狩のスクールボーイ。さらに石狩の腕ひしぎ。平井の足がローブにのびる。
　石狩は盛んに平井を蹴りつけ、平井はリング下に降りて間合いを取る。
　平井が戻ろうとすると、石狩がスライディングキック。二人ともリング下に降りて石狩が蹴りつけ、平井をリングに戻す。
　平井をコーナーに振って、石狩のドロップキック。さらにコーナーからミサイルキック。
　場内から拍手。カウント２。
　石狩の腕ひしぎが平井の左腕に決まるが、平井は体を起こしてずらし、うつぶせになると、平井の足がロープ委。
　石狩のチョップ。平井はエルボー返すが、左肩が痛そう。石狩は必死の形相。
　石狩のドロップキック。しかし、平井がなぎ倒し、顔へのエルボー。「決めるぞ」のポーズから、ＷＡＲスペシャルであっという間にギブアップ。・
　平井は石狩を起こしてやって握手。場内から拍手。
　石狩は四方に礼をしてから退場。

　「ファイヤー」の声とともに、高木、橋本、さらに石川が入場。石川はスーツ姿でリング下に。
　高木はコーナーに立つって盛んにアピール。
　その後、宮本と本間は、なんと南側の階段から登場。二人とも黄色いシャツ。
　私のすぐ前だったのでちょっとどっきり。
　リングイ・ンすると４人がそれｚそれコーナーに立ってアピール。

　相島、土方、保坂、奥村の順に登場。
　土方は石川のいるのがおもしろくない。
　ほかの選手もそれぞれにらみ合う。宮本と奥村が特にバチバチ。
　若いリングアナがコール。
　相島に三色のテープ。土方に白いテープ。
　保坂に赤いテープ。奥村に白いテープ。

　橋本はテープはないが一礼。高木に白と黒のテープ
　宮本に黄色のテープ。本間に黄色と青のテープ。
　「京平」コール。
　八人もいるとリングが狭い。

　西側立ち見席から宮本コール。
　宮本がゴング前に奥村の顔を張り、ほかの選手が止めにはいる。
　試合は本間と奥村で開始。本間は黄色いニット（？）の帽子をかぶったまま。
　シャツも脱がない。
　四つに組んで、奥村が本間をコーナーに押しつけ、本間の帽子を取るが、単なるスポーツ刈りだった。
　エルボー合戦、張り手合戦。場内が沸く。
　本間が連続して張るが、奥村のエルボー、張り手でダウン。
　奥村は余裕で本間をリング下に落とし、鉄柵に。さらに椅子を持ち、本間の頭にたたきつける。
　ついでにマイクを持って、「これでも俺はぬるま湯か」と怒鳴り、本間をリングにもどす。
　相島たちもそれそれリング下でやりあっていた。
　奥村は垂直落下式ブレーンバスターを決めて、あわや３カウントだったのだが、２で本間の体を起こして土方にタッチ。
　かわった土方が蹴りまくる。本間は立てない。フロント・スリーパーを決めたところで宮本がカットにはいる。
　保坂にタッチ。保坂のパンチ連発から、天龍ばりのパンチとチョップの乱れ打ち。
　本間をロープに振るが、本間はロープをつかんで間をおき、宮本にっタッチ。
　宮本はコーナーから保坂にボディアタック、さらに敵コーナーの３人をリング下にたたき落とし、保坂にジャーマン。奥村たち三人が乱入して、混戦。相島が宮本とを痛めつけてカバー。カウント２。
　相島の縦裏拳一発に宮本がダウン。しかし、カウント２。
　相島は首投げから宮本の顔をねじり上げ、宮本を起こしてチンクラッシャー。
　カウント２。
　五分経過。
　宮本をロープに振ってエルボー。カウント２。再度ロープに振ると、振られた宮本が逆さ押さえ込み。カウント２。
　そこから宮本は相島の両足をつかんで、ジャイアント・スイング。
　本間が入って、回されている相島へ低空ドロップキックをねらうがはずれる。
　高木にタッチ。
　高木は歯りっきて相島に攻め込む。コーナーに振って突進する、が相島が抱え上げて投げ、奥村にタッチ。
　奥村のミサイルキック。カウント２。
　「三四郎」の声が飛ぶ胃。
　奥村のチョップ、エルボー。高木のチョップ。
　奥村がロープに走ると、高木はキックで迎撃するが、奥村はひるまず。
　高木はラリアットをきめて橋本にタッチ。橋本が奥村にＳＴＯ。
　奥村のドラゴン・スープレックス、さらにブレーンバスター。カウント２。
　本間がカット。
　保坂に変わって、ボディスラム。セントーン。
　カウント２。
　保坂はギロチンをかけてから、土方にタッチ。
　土方のローキックから膝蹴りは橋本がつかまえて、キャプチュード。
　さらに払い腰。もう一度払い腰へいったところへ土方がバックドロップ。
　座り込んだ橋本の頭への土方のキックで大ダメージ。もう一発蹴って相島にタッチ。
　相島は橋本を起こしてコーナーへ振り、エルボー、ダブル・アーム・スープレックス。カウント２。
　相島のボディスラム、コーナーに立ってダイビング・エルボー。宮本がカットに入り、両軍乱戦。
　リング下では土方と石川がやり合う。
　宮本は、本間を入れて相島を捕まえ、コーナーで蹴りつけ、反対側へ振って本間の串刺しエルボー、橋本が側転エルボー。宮本の一発を挟んで、本間がコーナーからダイビング・ヘッドバット。カウント２。
　本間が相島をコーナーにあげて、宮本が本間を肩車して相島をブレーンバスターで投げる。
　カバーにはいると土方がカット。本間は相島をコーナーへ振るが振り返される。しかし、コーナーにあがって、相島の頭をつかんでシャマリティー。
　これで３カウント。

　土方はコーナーに立って石川を挑発。リング下では高木たちがやり合う。
　石川は土方に延髄斬り。
　本間がマイクを手にして、「おまえらぬるま湯や」というと保坂がつっかかり、８人ともリングからおりない。
　本間が、また、「よし、今日から、ターメリック、出発します。応援お願いします」と言うと、石川もリング・インして土方たちとにらみ合い。
　ターメリック側からおりて、やっと奥村たちの青コーナー側も退場。
　奥村は、場内に両手をあげてアピールしながら退場。

　カズ・ハヤシがカラー・ボール投げ。
　リングに近いところばかり投げていた。

　スプリガンは緑ずくめ。昔の伊藤薫のような感じ。
　コール時に、スプリガンは一礼。
　カズには赤いテープ。
　吾郎コール。

　スプリガンはバンダナを巻いたまま試合開始。
　両者握手してゴング。
　バックの取り合いから腕の取り合い。オーソドックスな展開からカズがバックを取り、首投げをかけて両者離れ、場内から拍手。
　力比べはカズが上だが、スプリガンも押し返し、カズがショルダー・スルーから首投げ、フェイス・ロックと、静かな始まり。
　スプリガンがロープにカズを振るが、カズは体当たりで倒し、鼻水をかけるポーズ。
　両者ロープに跳び、スプリガンはロープ中段からバク宙してみせ、カズをヘッドシザースでリング下に落とし、トップ・ロープ越しに飛んでボディ・アタック。
　カズを鉄柵に振って突進するが、カズがスプリガンを抱き上げるように後ろへ投げ、スプリガンが鉄柵に激突。
　リングに戻り、カズがスプリガンをコーナーに打ち付け、スプリガンの左足をロープにかけて、その膝を蹴る。
　スプリガンは立ち上がってパンチを連発するが、カズのパンチ一発の方が重い。
　カズはスプリガンの左足を攻め、うつぶせにすると両足を足で固めてフェイス・ロック。
　スプリガンの左手がロープに届いて５分経過。
　カズのバックドロップ。
　カウント２。
　コーナーのスプリガンにカズが突進するとキックで返し、コーナーから飛んでヘッドシザース・ホイップ。さらにロープの間で体を回してカズの顔を蹴る。
　体格ではカズが上回るので、体当たりはカズの勝ち。カズはロープからムーンサルト、うつぶせにしたスプリガンの足をきめ、インディアン。デスロック風に痛めつけるが、ロープに逃げられる。
　リバースＤＤＴへ行こうとしたところをスプリガンは返し、押さえ込もうとしたカズに、後ろから倒立するように足を上げて、カズの肩にかけて逆に押さえ込んでみせる。
　スプリガンはコーナーに立ってヤンタイムのような、きりもみ式のボディプレスをみせるが、カズの上に背中から落ち、自分の背中が痛かったらしい。
　やっとカバーしてカウント２。
　カズが、バース・ファイナルカットをかけるがロープに近かった。
　こんどはリバースＤＤＴの形で首を決めて後ろに投げる。スプリガンは連続キックで反撃。
　しかし、最後はカズのバース・ファイナルカットで簡単に３カウント。
　カズはスプリガンを気遣い、握手してスプリガンの健闘をたたえ、場内から拍手。

　ここで休憩
　休憩や売店の案内も若いアナウンサー。

　浜田、ブレイドと登場。
　若いアナウンサー。

　ドラゴン、カシンが登場。ドラゴンは４人の中では一番体が大きいように見える。
　ブレイド紫のテープ。
　浜田には声援は多いがテープはなかった。
　ドラゴン、カシンにもテープはない。

　吾郎コール。

　カシンはレフェリーチェックをいやがり、マスクにさわらせまいとする。
　カシンは左手にだけオープン・フィンガー・グローブ。
　カシンが残ってドラゴンが下がり、ブレイドがコーナーに下がり、浜田が先発しようとすると、カシンもエプロンから出てしまう。ブレイドが入るとカシンも入る。
　結局ブレイドとカシンで開始。
　最初は両者胸をどつきあい、ヒートアップするかと思うと、カシンが握手しようと手を差し出す。しかし、ブレイドは応じずに浜田にタッチ。カシンはドラゴンにタッチ。
　バックの取り合いから浜田がドラゴンをうつぶせに倒し、足しをきめにかかると、ドラゴンの手がロープに。
　ドラゴンはブレイドに突っかかり、ブレイドが入ろうとするが、レフェリーに押さえられる。
　浜田がドラゴンの足を取ってブレイドにタッチ。
　ブレイドがドラゴンの左足をきめにかかると、ドラゴンはその左手をきめようとし、ブレイドの足がロープに。
　ドラゴンのチョップ。ブレイドはきいてないぞ、という様子。ドラゴンがコーナーに、ブレイドはコーナートップからバク宙でドラゴンの背後に立つ。
　ブレイドが膝をかち上げ、カバーするとカウント２。
　ブレイドのかち上げエルボーからキック。
　コーナーへの振り合いはドラゴンが制して、ブレイドはロープの間からリング下へ。ドラゴンは鉄柱すれすれにトペで飛ぶ。
　リングに戻してドラゴンのカバーはカウント２。
　カシンにタッチ。
　ドラゴンはブレイドをコーナーに寝かせてヘッドバット。
　カシンはブレイドをボディスラムからカバー。ブレイドは、カウント２で、ブリッジして立ち上がる。
　またカシンのボディスラム、ブレイドのブリッジ、これを計３回繰り返す。
　ブレイドの後ろ回し蹴りからカバーはカウント２。
　ロープへの振り合いから、エプロンに出たブレイドがロープ上段から倒立するようにしてカシンに体当たりをねらうがこれはかわされる。
　五分経過。
　ブレイドのスモール・パッケージ・ホールドはカウント２。
　浜田にタッチ。
　浜田は、チョップから転がして背中への膝。しかしカシンは浜田の親指を噛んで立ちあがり、そのまま自軍コーナーへ。ドラゴンにタッチ。
　ドラゴンに、自分のように浜田の指を噛め、と指示するが、ドラゴンはそれはしないで攻める。
　ドラゴンのブレーンバスターは浜田が体を回して返し、バックドロップ
　カウント２。
　浜田のラリアットをドラゴンが捕まえ、そのままえ後ろにまわって両手をきめておさえつけるが、浜田はしのぐ。
　ドラゴンからカシンへタッチ。
　浜田とカシンは、互いにロープへ飛んだものかどうか様子を見合ったりして、かみ合わないこと甚だしい。
　ロープに飛んでも、何の技をかけるか様子の見合いでタイミングがずれる。
　浜田がコーナーからスイング式ＤＤＴ。カウント２。
　カシンをコーナーに振ってラリアット。
（このあとしばらく攻防があったのだが、ノートパソコンの操作を誤り、記録できなかった）
　最後は、ドラゴンがブレイドをカバーしたところを浜田がカットし、カシンも入ると、浜田がカシンをリング下に落としてプランチャ。ドラゴンがコーナーから飛んだのはブレイドがかわす。
　ブレイドが、ドラゴンに、足を相手の後頭部にかけてマットに顔を打ち付ける、ブレード・オブ ザ・デッドをかけ、きれいには決まらなかったが、押さえ込んで３カウント。

　嵐、グラジエーター、ギガンテスの順に登場。
　場内から「でかい」の声。
　ウォーリー山口らしい、首にギプスをした人がカーテンの影に見えた。

　ジミー、渕、武藤登場。
　ジミーはコーナーに立って場内を見渡す。
　若いアナウンサー。

　コールされて、ギガンテスはゆっくり両手をあげる。
　グラジエーターに赤と黒のテープ
　嵐に紫のテープが結構飛ぶ

　ジミーに白いテープ
　渕に白いテープ。渕は今日は紺色のタイツ。
　武藤に白いテープ。

　吾郎コール。

　嵐と渕でスタート。
　場内フッチー・コール。
　組んだかと思うと嵐はすぐに渕をリング下に落とし、グラジが渕を痛めつける。
　場内さらにフッチー・コール。
　渕はパイプ椅子を持って反撃。グラジにたたきつけてリングに戻る。
　「赤鬼」の声が飛ぶ。
　嵐は渕をコーナーにおしつけ、ギガンテスが捕まえようとするが、渕は逃れて武藤にタッチ。
　グラジにタッチ。
　武藤はグラジのバックを取って、しかしすぐにとりかえされ、またバックを取る。
　じっくりした立ち上がり。
　グラジがヘッドロックをかけると、武藤はグラジをロープに振るが、グラジの体当たりにダウン。
　武藤はロープに飛んだグラジを投げて、腕を取る。
　グラジは腕を取り返し、武藤に取りかえされ、武藤をロープに振るが、武藤はそれをかわしてドロップキック。
　ジミーにタッチ。ジミーはコーナーからミサイルキックをかけようとしたが、なんと足がすべっとそのまま降り立つ。
　グラジがジミーをリング下に落とすと、ギガンテスは右手一つでジミーの頭頂部をつかんで持ち上げてみせる。
　ギガンテスにタッチ。
　ジミー大苦戦。
　ギガンテスのフロント・スープレックス。ジミーが吹っ飛ぶ。、さらにもう一度。マットを対角線に飛ぶ勢い。
　五分経過。
（ここでまたノートパソコンの操作ミス。嵐のパイルドライバー。グラジがアッサムボムに行こうとすると、ジミーがうまく逃げ、コーナートップからバク宙でボディアタックなどがあって、渕とギガンテスになる）
　ギガンテスの一発の重さに苦しむも、渕は果敢に挑む。
　しかし、抱えられてたたきつけられる。カウント２。
　武藤にタッチ。
　武藤は低空ドロップキック連発から、ドラゴン・スクリューに行こうとするが、サイドスープレックスで投げられる。
　嵐にタッチ。嵐のラリアット。
　嵐のパワーボム。カウント２。
　コーナーの武藤に嵐が突進するが、武藤はかわし、逆に串刺しシャイニング・ウィザード。
　それぞれグラジ、ジミーにタッチ。
　ジミーはヘッドシザース・ホイップでグラジを投げてみせ、さらにドロップキック。しかし、グラジのラリアット一発に動きが止まる。
　１０分経過。
　グラジのコーナートップからのダイビング・ボディプレスは渕がカット。
　ギガンテスにタッチ。
　ギガンテスをジミーののどをつかみ、ワンハンド・チョークスラムへいくが、ジミーはギガンテスの腕を捕まえたまま、腕ひしぎをかけようとする。
　ジミーは何とかしてギガンテスの肘を伸ばそうとするが、ギガンテスは片腕でジミーを持ち上げてたたきつける。
　武藤がコーナーからミサイルキック。渕も入ってチョップ連発。
　しかし、ギガンテスのハンマーから渕がリング下に落とされ、その間にジミーが復活してギガンテスにミサイルキック。
　しかし、ギガンテスのチョークスラムで３カウント。
　渕がジミーを起こしてやる。
　武藤は渕の胸が真っ赤になっているのを気遣う。

　天龍の幟が花道に並ぶ。
　まずは荒谷が入場。ショルダーのあるタイツ。
　ここから木原アナ。
　平井が荒谷のセコンド。
　天龍登場。場内手拍子。天龍コール。
　荒谷にピンクテープ。
　天龍に黄色いテープ。
　荒谷は背中に膏薬を貼っていた。

　ゴングが鳴っても、荒谷は、天龍に気圧されているのかコーナーを背にして左右にうごく。
　やっと天龍をロープの押しつけてチョップ連発を見せるが、天龍は受けきってヘッドロック。
　荒谷がロープに振るが、天龍はチョップからパンチ。
　両者ロープに飛んで、荒谷のフライング・ニールキック。
　荒谷のエルボードロップを天龍がかわしてリング下へ出ると、荒谷のスライディング・キック。
　荒谷もリング下に降りて天龍を鉄柵に振り、パイプ椅子を手にして天龍を殴りつける。
　天龍がりんぐにもどると、荒谷はなんと椅子を持ったままリングにはいるが、天龍は低空ドロップキックで荒谷の動きを止め、パイプ椅子を手にとり、荒谷の背中にたたきつける。
　体を起こした荒谷の顔にサッカーボール・キック。連発。
　天龍のチョップの音が響く。
　荒谷のヘッドバットで天龍ダウン。
　天龍をコーナーに振って荒谷の串刺しラリアット。リング中央に戻して、また荒谷のラリアット。カウント２。
　荒谷は、ボディスラムから、コーナーにあがるが、天龍がすぐに起きあがり、パワーボムのように投げつける。
　さらに天龍のチョップ。チョップとパンチ。
　コーナーを背にした荒谷はキックで反撃し、ロープに走って、ラリアット相打ち。
　天龍の垂直落下式ブレーンバスターが出たところで５分経過、と思ったら３カウント入ってしまった。
　天龍はさっさと退場。
　ドクターは、なにか気になったらしくリングに入って荒谷の様子を確認。
　荒谷はリングで一礼して退場。

　メインも木原アナ。
　和田レフェリー。
　
　テンタ登場。
　リングインするやロープワークを見せる。動きは遅いが体は大きい。
　小島入場に小島コール。コジマの幟が立つ。
　小島はいつものガウンとマスク。
　
　会長による選手権宣言。録音テープが流れる。もちろん英語で結構長い。
　ベルトの返還。
　テンタはそれを確認するだけでなく、自分の腰に巻こうとするが、ベルトが短くて巻けない。かつて、体が細くてベルトがずり落ちちゃったレスラーがいたが、ここまで長さが足りないと、調整しようがないじゃないの。
　テンタに白いテープが大量に。体が埋まるほど。
　小島にオレンジのテープ。
　京平コール。

　ゴングが鳴ると両者様子を見合い、テンタが手をさしのべ、クリーンに握手。
　テンタが捕まえようとすると、小島はかわす。
　四つに組むと、テンタが小島を簡単に投げ捨てる。
　小島がテンタの左足をつかむが、テンタのハンマー、サバ折りに小島悶絶。
　テンタの裏投げ。
　コジマはリング下に降りる。テンタはトップロープをつかんで、プランチャでもかけようかという構えをみせるが、さすがに飛ばない。
　リングに戻った小島は、体当たりははねかえされ、ロープに飛べばショルダー・タックルで倒される。
　しかし、ロープに走ったテンタをカニばさみからＳＴＦ。
　テンタの背中に乗っかる小島。
　テンタはやっとロープに手をのばす。
　小島は、テンタをコーナーに追いつめて胸へのチョップ連発から反対側へと振ろうとするが振りかえされ、串刺しラリアットをくらう。さらにテンタのタックル。小島はリング下へ。
　テンタも降りて、小島を鉄柵に振る。さらに胸へのヘッドバット。
　その上、テンタが小島を鉄柵に振ろうとすると小島が振り返す。
　小島は椅子をとってテンタの頭を突き、リングに戻る。
　テンタが立ち上がったところへ小島のプランチャ。
　小島はテンタを鉄柱にたたきつけ、テンタがリングに戻ると自分も戻って蹴りつける。
　立ち上がったテンタをコーナーに振って投げ、「いっちゃうぞ」コールからダイニング・エルボー。カウント２。
　せめあぐむ小島。
　テンタが右手で小島ののどをつかみ、もちあげてたたきつける。カバーはカウント２。
　テンタのパワースラムから、ボディプレス。これもカウント２。
　今度はテンタがカナディアン・バックブリーカーでもちあげるが、小島はのがれてコジコジ・カッター。
　しかし小島はカバーできない。
　両者立ち上がると、小島はテンタと並んでたって、の手をつかんで後ろへ倒し、カバーするがすぐに返される。
　たった小島は腕のサポーターを投げ、ラリアットをねらうが、テンタのネック・ブリーカー・ドロップ。カウント２。
　テンタのギロチンはかわして、低空ドロップキック。
　続いて小島が腕ひしぎ。テンタの足がロープに届く。
　立つと、今度は、小島の飛びつき腕ひしぎ。テンタは体を回転させて足がロープへ。
　テンタは腕が痛そう。
　小島はテンタの後頭部へラリアットを決めてロープへ走り、今度は正面からラリアット。
これでカウント３。
　試合が終わったのが８時２９分。

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　ここで、リングサイドへ白い服の３人が現れる。ZERO-ONEの若手（横井宏孝、佐藤耕平、崔リョウジ）。
　リング・インして小島をけりつける。
　全日の若手も入って乱闘。土方、相島、奥村、保坂。平井もいる。
　三人をリングから蹴り落とし、場内から「帰れ」コール。
　ZERO-ONE選手のマイク。「おい、小島、てめえ、ほんとにできるのいか。明日なんだよ、おまえらか。名前は知らねえけどな、明日試合できるかおぼえとけ」（これを含めて、以下、何を言っているのかよく聞き取れなかった）
　またZERO-ONE選手「（奥村たちに向かって）お前誰や（お前こそ誰だ）。明日こんな試合できると思うなよ。殴りころしてやるからな」
奥村「おい、ZERO-ONE。ごちゃごちゃいってないで、明日ぶっころしてやる」
　ZERO-ONE勢が突っかかって乱闘になるが、少し離れて見ていた小島がマイクを取る。
　場内「全日本」コール。
小島「おい、君たち、もう帰りなさい」（場内大受け）
小島「君たち３人は、俺たちが４７にんで来たのをおぼえてるのか。どうしてあと４４人連れて来ないんだ。それに俺の試合の前に来いよ、この野郎。（このあとは客席に）全日本プロレス一丸となってがんばっていきます」

　またしても「全日本」コール。
小島「橋本、大谷、田中、そして外人（場内から笑い）。黒毛和牛太（このあと３人ぐらい名前を出すが知らないので聞き取れない）、みんなまっとれ、バカヤロウ」

　小島が退場したのが８時３３分。２時間の興行だった。
　試合はまあまあ。
　ギガンテスやスプリガンのような選手を全日向きに育てて行かなくちゃね。ジミー・ヤンの例もあるし、定着して客が呼べる選手になるかもしれない。
　最後のZERO-ONEの乱入は、予定されていたことではあったのだろう。
　その昔、全女の大田区体育館大会にＦＭＷの選手が乗り込んで挑戦状をたたきつけたとき、たまたま居合わせたのだが、あの時は、客席からは何が起こっているのかさっぱりわからず、マイクといえば、ブル中野が「ここはお前たちの来るところじゃない」と言っただけ。テレビ中継もあったのに放送されなかったのを思い出す。
　うまく、プロレスの話題を作っていくことができればいいが。
　試合とは関係がないのだが、すぐ後ろに座っていた若い男二人が、むやみやたらに「アハハハ」と笑う。選手を馬鹿にするようなことを言っては二人で大きな声で笑っていて、とにかく笑えばいいと思いこんでいるらしい。帰り際に顔を見たら、予想以上に品性の低そうな顔をしていた。
　こんな客がそばにいると、せっかくのプロレス観戦もいやになっちゃうんだよな。

2003.2.23『エキサイト・シリーズ最終戦』武道館大会

　今年初の武道館。今年初の三冠戦。
　ゼロワンとの本格的な対抗戦でもある。
　前座では「ぬるま湯」呼ばわりされた中堅の奮戦をきたいした。また、平井VSグラジエーターが見もの。

　試合開始前
　フロアー７割、１回と２回は４割ぐらい。
　石井館長提案によるビジョンは設置されていない。
　むやみやたらにスモークをたく演出もやめたらしい。この方がいい。
　試合前の、客への案内は若いアナウンサー。
　「くれぐれも観戦マナーを守っていただけますようお願い申し上げます」と言っていたが、マナーの悪いファンが増えたのか。

　若いアナウンサーがリングインして、場内暗転。
「２００３エキサイトシリーズ最終戦、日本武闘観大会を行います。」

渕のテーマでスプリガン、渕が登場。スプリガンは、コーナーに立って、両手でポーズをとってみせる。　
　スプリガン、渕がカラーボール投げ。
　二人ともフロアーにしか投げない。
　斉藤レフェリー。

　グラン浜田のテーマで石狩、浜田入場
　石狩は右手首に青いサポーターをつけている。

　石狩に青いテープ。
　浜田はテープなし。
　スプリガンに黄緑と黄色のテープ。
　渕に白いテープ。

　レフェリーチェックの間、渕は体を左右に振って柔軟体操　４人がそれぞれ握手して、渕と浜田で開始。
　四つに組んで、浜田がロープへ押して行き、離れ際に胸へのチョップ一発。
　さらに押しつけてチョップ二発。
　リング中央で組んで、浜田のヘッドバット、渕のキック、渕のボディスラム。ロープに振って渕のショルダー・スルー。
　しかし浜田が渕の足を持って引っ張っていき、石狩にタッチ。二人で股裂きから、太一が渕の左足をひねる。
　さらに石狩が足４の字に入るが、渕はまだまだ余裕。
　渕は足を決められたまま自軍コーナーへ向かって体をずらしていき、途中で体を返し、石狩が悶絶。
　渕は、仰向きに戻すと、石狩の左足を取って、膝の裏あたりを、きめられていた自分の左足先に押し当て、石狩の左足を痛めつける。足４の字をかけている石狩の方が悲鳴。
　ロープに逃れてレフェリーが足をほどくが、痛かったらしく、渕が怒っていた。
　スプリガンが入り、石狩のバックを取るが、石狩が腕を取り返し、スプリガンが取り返す。スプリガンが首投げからスリーパーに。石狩は、やっと足がロープに届く。
　五分経過
　スプリガンのヘッドロック。石狩は投げようとするができない。
　やっと石狩が腕を取ってねじり、スプリガンをブリッジの体勢に押し倒す。石狩はスプリガンの腕をつかんだまま浜田にタッチ。
　浜田のパンチ。ロープに振って浜田のバックブリーカー・ドロップ。カウント２。
　渕はカットに入りかけてすぐ戻る。
　石狩にタッチ。
　石狩はスプリガンに、首投げからスリーパーのお返し。
　スプリガンは太一の腹にエルボーを入れて逃れ、ロープに振ってドロップキック。
　カウント２。
　渕にタッチ。
　渕は石狩の左腕をまたぐようにしてねじり上げる。石狩の悲鳴。石狩はやっとロープへ。
　渕はアームブリーカーと見せて、石狩の左手首をグニャグニャねじる。
　石狩は悶絶。渕にいいようにされるばかり。
　やっとロープに逃れ、浜田にタッチ。
　浜田が渕の腹にパンチ連発。
　さらに顔面パンチ、エルボー、ヘッドバット連発。
　リング下に落ちた渕に浜田のプランチャ。そこへスプリガンの前転式プランチャ。
　石狩はリング下で渕を鉄柵に振ろうとするが、振りかえされる。
　スプリガンは浜田をリングに戻し、渕も戻る。渕が浜田をボディスラムで投げてスプリガンにタッチ。
　スプリガンのソバット。回転しての延髄斬り。
　浜田のヘッドバットに動きが止まるが、うまく足をかけて浜田をうつぶせにロープの間に倒れ込ませ、ロープの間を回転して浜田の顔にキック。
　キック連発からコーナーに振るが、浜田に振り替えされる。浜田がスプリガンをコーナーに乗せ、浜ちゃんカッターへ行こうとするところへ渕が入って浜田にバックドロップ。
　石狩が入って渕にドロップキック。
　スプリガンはコーナーから浜田にミサイルキック。続いてブレーンバスター。
　さらにその場でバク宙してのボディプレス。ロープに走るが、浜田に捕まり、チンクラッシャーでカウント３。
　それぞれ握手し、通路から退場。

　若いアナウンサー
　斉藤レフェリー

　どこかできいたことのある曲でドラゴン登場。
　たしか「ドラゴンへの道」。サンバ風アレンジ。
　ブレイドはリズムに乗って、ボブ・サップばりに踊りながら入場。
　両肩をグニャグニャやる得意の動き。
　コーナーからバク宙して入場。場内沸く。

　ブレイドに黒と白のテープ。
　両者四つに組んで、ドラゴンがコーナーに押しつけブレイク。
　ブレイドがドラゴンの腕を取り、互いにバックを取り合うグランドの展開。ドラゴンの首投げ、ブレイドがドラゴンをコーナーに振ると、ドラゴンは倒立してコーナーを乗り越えてみせ、エプロンに立ってブレイドに腕を取られてと、ジャンプインして飛びつき腕ひしぎのようにして投げる。
　さらに反対側コーナーに行ったドラゴンは、リング下のブレイドめがけ、対角線を走って前転トペ。勢い余って鉄柵に腰が当たってしまっていたが、ダメージはなかったらしい。
　リングに戻り、ドラゴンの首４の字。
　ブレイドの足がロープに届いてブレイク。
　ブレイドが、下からドラゴンを丸め込んで回転エビ固めに行こうとするが、ドラゴンはそれをさせずＳＴＦ。
　ブレイクして、ドラゴンの突進をブレイドがうまくかわす。コーナーのブレイドににドラゴンが突進すると、勢い余って鉄柱に自分がぶつかってリング下へ。ブレイドはトップロープ越しに回転式プランチャ。
　両者花道へ行って、ロープを利用してブレイドのムーンサルトアタック。
　無礼度がドラゴンをリングに戻してカバーするがカウント２。
　ドラゴンのエルボーで５分経過。
　ドラゴンのラ・マヒストラル。ブレイドの後ろ回し蹴りでカバーはカウント２。
　ブレイドはボディスラムで投げるが、投げられながらドラゴンはブレイドの左足を捕まえ、裏アキレス腱固め。ブレイドはロープへ。
　ドラゴンはブレイドの足を捕らえるが、ブレイドがその足を軸に回して後頭部へキック。
　ブレイドがコーナーから倒立してボディプレス。カウント２。
　ブレイドの腕ひしぎで、ドラゴンがロープへ。
　ドラゴンのドラゴンスープレックスはカウント２。
　ドラゴンは、決めるぞのポーズから、エプロンに出て、スワンダイブ式フライング・ニールキック。カウント２。
　ドラゴンはまた、決めるぞ、のポーズから、コーナーから回転してボディプレスをねらうが、ブレイドにかわされる。そこでブレイドのスイング式ＤＤＴが出てカウント３。
　ブレイドは上機嫌で、踊りながら花道を退場。ドラゴンは後頭部を押さえながら花道を退場。

　フロアー席は満席
　１階は八割、２階は六割というところか。

　試合前に若いアナウンサーがルール説明。
　通常の４対４タッグマッチの試合形式だが、フォール、ギブアップ、オーバー・ザ・トップロープのいずれかを取られた選手は退場していき、４選手全員が退場したチームの負けとなる完全決着方式。
　「ファイヤー」の声が流れて、高木と橋本が退場。橋本は柔道着。
　橋本はリング前できちんと一礼してリングイン。
　二人ともコーナーに立ってアピール。
　場内に手拍子を要求し、「ファイヤー」の音頭取り。
　その後、宮本と本間は東側と西側の客席の中を通って登場。
　続いて「ぬるま湯」の土方、相島、覆面の保坂、奥村が登場。
　相島と奥村はぬるま湯Ｔシャツ。
　奥村は、放送席へ行くとアナウンサーに、ぬるま湯Ｔシャツを着るよう強要。
　アナウンサーがシャツの上に着ると、場内から拍手。

　橋本に白いテープ。橋本の柔道着着用は入場時のみ。
　高木に白と黒のテープ。
　宮本に黄色いテープ。
　本間に黄色と水色のテープ。

　相島に白と紫のテープ。
　土方に白と紫のテープ。
　保坂に赤いテープ。コールの時、保坂はマスクを取った。
　奥村に白いテープ。

　京平コール。
　京平コールにどよめきが少しあったところを見ると、初観戦の人がけっこういたようだ。

　土方は一人新撰組ズボンじゃないのでちょっとわかりにくい。

　ぬるま湯は奥村、一方は本間で開始。
　奥村が本間をコーナーに押しつけ、なかなかブレイクしない。
　本間のヘッドロック。奥村がロープに振ると、本間の体当たり、奥村は揺るがず、本間がもう一度走って体当たり、さらに走って体当たりをかけるが、奥村は動じることなく、張り手を放つ。
　本間と奥村の張り手合戦。
　ロープに飛んだ本間に奥村のエルボー。さらに張り手で本間がダウン。
　本間が起きあがれないので、張り手を食らわして保坂にタッチ。
　保坂のラリアット。
　保坂は本間を相手コーナーに振る。宮本がタッチ。四つに組んで、保坂と互いに髪をつかみ合い、宮本がロープに押しつける。
　宮本のヘッドロック。保坂がロープに振ろうとするが、宮本はさせず、締め上げる。
　やっと振るが、宮本の体当たりで保坂は倒れ、宮本が顔を踏みつける。
　次はロープに飛んだ宮本に保坂がタックルを決め、顔を踏みつけて返す。ロープに飛んだ保坂を宮本が飛び越え、ドロップキックを決めて橋本にタッチ。
　橋本の払い腰。さらに投げようとするのを保坂がバックドロップで投げる。
　相島にタッチ。ひときわ歓声が起こる。
　相島のボディスラム。相島は橋本の頭にパンチを入れるが手が痛そう。
　橋本は、ロープに走った相島を払い腰でなげて、高木にタッチ。
　高木は、相島をコーナーに振ると、串刺しドロップキック。
　橋本にタッチ。
　相島をコーナーに振って側転から背面アタック。
　橋本はコーナーに立って、前転してのダイビング・ヘッドバット。
　宮本にタッチ。
　宮本は相島をコーナーにさかさ吊りにして、ほかの三人は、ぬるま湯のメンバーをしたにとし、それから、相島に顔面キックや低空ドロップキック。相島の孤立が続く。
　相島に声が飛ぶ。
　本間にタッチ。本間のチョップ、相島のエルボー。
　本間のブレーンバスターはカウント２。
　高木にタッチ。
　相島をコーナーに振ってエルボー、ボディスラム。カウント２。
　さらにコーナーに振って突進するが、相島がかわしてＤＤＴ。ここで土方にタッチ。
　土方のキック。高木のチョップ。土方の張り手、キック。高木はコーナーに追いつめられるが逃れて橋本にタッチ。
　高木が土方のバックをとり、橋本がその高木を投げる、２階建てジャーマンスープレックス。
　橋本がカバーするが、相島がカット。
　土方は橋本のキックをとらえて、フィッシャーマンズ・バスター。顔面キックでカウント３。
　高木が入って土方にドロップキック。奥村に変わってエルボー合戦。
　奥村ののチン・クラッシャーもすぐ立ち上がり、高木もチン・クラッシャー。さらに互いにチン・クラッシャーを掛け合って、ともにダウン。
　本間にタッチ。
　本間の串刺しエルボーからフェイス・クラッシャー。
　宮本にタッチ。
　宮本のブレーンバスター。カウント２。
　本間にタッチ。
　本間のブレーンバスター。
　高木に代わって、滞空時間の長いブレーンバスター。
　カバーに入ったが土方がカットに入り、高木と張り手の打ち合い。
　本間、土方に代わって、土方の背中へのキックの音が響く。
　奥村に代わって、チョップと張り手の打ち合い。
　相島に代わって、本間をボディスラムで投げて、コーナーからのダイビング・エルボー。カウント２。
　ブレーンバスターの掛け合いは、本間の勝ち。
　宮本にタッチ。宮本はコーナーからダイビニング・ボディプレス。
　コーナーのぬるま湯軍をリングから落とそうとするが、奥村はうまく反撃。
　両軍入り乱れるが、相島と宮本だけになって、相島が担ぎ上げて背中から落とす。カウント２。
　相島がロープへ走ったところへ、本間が後頭部へパンチ。
　さらに走ったのを、宮本が脇固めで決めるようにして押さえ込み、丸め込んでカウント３。
　保坂が入って、宮本は高木にタッチ。
　コーナーで、保坂が高木に雪崩式フランケン。しかし、高木はすぐ立ってスリーパー。
　保坂はそのまま高木を抱え上げ、ロープ際で立ち上がったところを、奥村が入って押して二人ともトップロープ越しに下に落ちてしまう。これで保坂と高木が失格。
　土方と宮本になる。
　土方が宮本の腕を固め、背中にひねりあげる。
　宮本の足がやっとロープに届く。土方のキック。宮本はそれを抱えてのど元をロープに落とし、本間にタッチ。
　本間の串刺しエルボーからフェイス・クラッシャー。
　土方のトラース・キック、張り手、顔面蹴り。カウント２。
　土方の腕ひしぎ。本間の足がロープに。
　土方がキック連発。しかし、本間は土方をとらえてトップロープ越しに外に出してしまう。土方はエプロンで踏ん張ったが、ドロップキックで落とされてしまう。
　土方失格。
　奥村が入って本間にバックドロップ。
　ほかのメンバーはリング下でやりあう。
　奥村と本間のエルボー合戦は奥村の勝ち。腕ひしぎに入るが、宮本がカット。
　本間がロープに走ってエルボーを三回繰り返すが、奥村は受けきる。
　本間を捕まえて裏投げ。
　２０分経過。
　本間をコーナーに振るが、本間が奥村にカニばさみ。
　宮本にタッチ。
　宮本のスワンダイブ式ドロップキック。さらに串刺しエルボー。宮本のブルドッキング・ヘッドロックはカウント２。
　さらに宮本の串刺しエルボー。
　しかし奥村は宮本をねじ倒し、カバー。カウント２。
　奥村のブレーンバスター。カウント２。
　奥村が片エビに入ると、本間がカットに入り、奥村に張り手。奥村はラリアットで本間と宮本をなぎ倒す。カバー。カウント２。奥村奮戦。
　宮本は低空ドロップキックから本間にタッチ。
　奥村をコーナーに振って本間のエルボー。それからコーナーに奥村をあげて、宮本が本間を肩車し、本間が奥村にブレーンバスター。宮本の足が少し崩れるが、決まる。
　本間のカバーはカウント２。場内拍手。
　本間たちはダブルのブレーンバスターをかけるが、奥村はすぐに立ち上がり、場内拍手。
　奥村はエルボーで二人を倒すが、宮本のカニばさみ。それから本間と宮本で倒れた奥村の頭へ低空ドロップキック連発。
　本間のローリング・エルボーでカウント３。

　宮本たちは握手し、両手をあげ、カメラマンたちに向かってポーズ

　宮本は放送席へ行って、ぬるま湯Ｔシャツを脱げと言って脱がせ、リングにそれを持っていって本間と二人で引き裂いて投げ捨てる。

　１階席までは９割ぐらい入っていた。

　若いアナウンサーと姉崎レフェリー

　今日一番の注目カード。
　平井がいつもの無愛想な表情で入場。しかし、軽く拳を握って見せ、やる気をアピール。
　リングインしてから、自分がどちらのコーナーかわからず、レフェリーにアナウンサーとレフェリーに赤コーナーだと指示される。
　グラジエーターが両手をあげてカーテンから登場。

　グラジエーターに赤いテープ。
　平井に黄緑のテープがかなり大量に飛んだ。
　吾郎コール。

　レフェリー・チェックを終え、平井がコーナーへ戻ろうと背を向けたところにグラジエーターが突進して試合開始。
　場内から盛んに平井に声が飛ぶ。グラジエーターのブレーンバスター。カウント２。
　グラジエーターのボディプレス。
　さらにコーナーに立って、平井にフライングラリアット。カウント２。
　平井、すでにぐったり。
　グラジエーターは平井をリング下に落として、パンチ。さらに鉄柵に振る。また鉄柵に振る。
　グラジエーターは平井を花道にのせて、花道でパワーボムへ行くが、平井がフランケンで返してみせる。そして平井のＤＤＴ。平井も苦しそう。グラジもぐったり。
　平井が先にリングに戻る。
　グラジエーターは一度花道を戻って突進し、トップロープ越しに、ノータッチで平井にショルダーアタック。カウント２。一部から平井コール。
　グラジエーターのキャメルクラッチ。
　場内から平井への声が飛ぶ。
　コーナーに振られた平井は、キックで迎撃。さらにジャーマンで投げてみせるが、カバーに入れない。
　やっと立った平井のフライング・ニールキック。
　グラジエーターをボディスラムで投げて、平井がコーナーからダイビング・エルボー。カウント２。
　五分経過。
　平井のネック・ブリーカー・ドロップ。さらにＷＡＲスペシャル。しかし、完全には決まらない。グラジエーターの足がロープに届く。
　エルボー合戦から、グラジエーターがロープに飛んでラリアット。
　カバーに入らず平井を起こして、両足を持って抱え上げて投げ、ジャックナイフ。カウント２。
　続いてアッサム・ボム。カウント２。場内拍手。
　グラジエーターは平井をコーナーに寄せ、コーナートップに立って平井を抱え上げて立とうとするが、平井がグラジエーターを投げる。平井はロープに飛んでラリアット。カウント２。
　平井はコーナーからムーンサルト。しかし当たったのが大腿部のあたりで、グラジエーターにダメージはあまりなかった。
　平井が後頭部へのラリアット。グラジエーターのタックル。カウント２。
　グラジエーターが平井を抱え上げるが、平井はうまく逃れてドロップキック。
　花道に出て、平井がグラジエーターにパワーボムをかけようとするが、返され、背中から落ちる。
　逆にグラジエーターが花道からリング内へ、投げ捨てランニング・アッサム・ボム。
　さらにコーナーからダイビング・ボディプレスで３カウント。
　平井は若手の手をはねのけ、ふらつきながら自力で立ち上がり、リングで一礼してから退場。

　木原アナ。
　姉崎レフェリー

　ギガンテスがヤンを肩車し、その後ろにテンタ。ヤンはコーナーに立ってアピール。テンタは迫力あるロープワークを見せる。

　天龍のテーマで大「天龍」コール。幟が振られ、カズ、安生、天龍が登場。
　カズは花道でＴシャツを投げる。安生がスキンヘッドなのには驚いた。

　ヤンに白いテープ。
　ギガンテスにも白いテープ。
　テンタにも白いテープ。同じ人が投げていた。
　カズに赤いテープ。
　安生に白いテープ。
　天龍に黄色いテープ。

　吾郎コール。

　安生とテンタで開始。
　相手が大きくて、安生はちょっと困る。
　四つに組むが、安生は簡単にロープに追いつめられる。
　安生が片足タックルに行くが倒せず、テンタにバックを取られてトップロープをつかむ。
　テンタのヘッドロック。
　安生がロープに振るが、戻ってきたテンタのタックルでダウン。
　テンタが安生の左腕をひねって脇固めへ。安生は逃れてハンマーからキック。
　安生の胸へのキックはきいたようだった。しかしテンタはすぐに立ち上がり、ボディスラムでなげてギロチン。カウント２
　ギガンテスにタッチ。
　安生がカズだちに手を伸ばすが、タッチ前に引き戻される。
　コーナーでギガンテスのチョップ。
　安生は、ボディへのパンチと裏拳連発。しかしきかない。
　ギガンテスのキックから、フロントスープレックス。
　ギガンテスが安生を天龍の方へ投げて天龍にタッチ。
　場内拍手。
　四つに組んで、ギガンテスがコーナーに追いつめるが、離れ際にチョップ。さらにチョップ。
　天龍は面白くなさそうな顔。三発目を受けてから天龍がチョップ連発でお返し。ギガンテスは慌ててコーナーに戻ってジミーにタッチ。天龍は軽くジミー投げてカズにタッチ。
　カズはセカンドロープからムーンサルト。カウント２。
　カズのＳＴＦ。
　ジミーが逃れてカズを投げ、テンタにタッチ。
　体の大きさの違いに場内がどよめく。
　テンタは軽くカズをかかえあげて投げ、さらに片足で踏みつける。
　カバーはカウント２。
　五分経過。
　カズのチョップ。テンタは微動だにしなかったが、三発目はちょっと痛かったらしい。
　ギガンテスにタッチ。
　ギガンテスのチョップ、キック。
　ロープに振るが、カズは倒立して背中をロープに当て、反動を利用して戻ってソバット。さらに自分はリング下に飛び降りながらギガンテスののどをロープに打ち付けるが、ギガンテスは片手でリングのカズの髪をつかみ、そのまま持ち上げてカズをリング内に連れ戻す。場内どよめき。
　ジミーにタッチ。カズはフェイス・クラッシャーを決めて安生にタッチ。
　安生は盛んに声を出し、ジミーにパンチ。天龍にタッチ。
　天龍のチョップ一発でジミーがダウン。天龍のブレーンバスターからのカバーは、テンタがカットに入り、天龍の顔を踏みつける。
　カズにタッチ。カズはジミーの顔を張って起こそうとするが、起きないのでカバー。カウント２。
　カズのバックドロップ。カウント２。
　安生にタッチ。安生はボディスラムからそのまま左腕をとって腕ひしぎ。ジミーはうまくかわして逆に腕ひしぎ。安生はそれを返し、ジミーの右手をつかんだまま押さえつける。
　安生がジミーをロープに振ってハイキックに行くが、ジミーはかわしてニールキック。ギガンテスにタッチ。
　ギガンテスが安生をコーナーに追いつめてパンチ、チョップ。リング中央で安生を投げてカバーはカウント２。
　テンタにタッチ。
　テンタは空手のようなポーズをしてちょこんとキック。
　安生を抱えたまま自分の体を上にしてそのままプレス。カウント２。
　十分経過。
　テンタのボディプレスはカズがカットに入り、テンタに詰め寄られて、カズは逃げる。
　ギガンテスにタッチ。
　安生はギガンテスの突進をかわして裏拳。ロープに飛んでジャンピングハイキック。
　天龍にタッチ。天龍のチョップ。コーナーでの串刺しラリアット。
　コーナーで、パンチとチョップ。
　天龍のブレーンバスター。カウント２。
　ギガンテスをロープに振ってラリアット。カウント１。
　テンタにタッチ。テンタのフロント・スープレックス。エルボー・ドロップ。
　倒れた天龍の周り飛び跳ねて雷電ドロップ。不完全。
　カズがシャイニング・ウィザードでカットし、ジミーがそのカズをリング下に落とすと、安生がジミーにシャイニング・ウィザード。
　ギガンテスが安生を落とし、リング内は天龍とテンタ。
　テンタはエプロンに出ると、安生もギガンテスもまとめて、ダイビング・ボディアタックで押しつぶす。
　残された天龍もロープに飛んでテンタにトペ。
　天龍とテンタがリングに戻り、天龍の延髄キックから安生の膝蹴り、カズにタッチしておいて、天龍がカズを抱え上げてテンタの上に落とし、カバーさせるがカウント２。
　カズのフライング・ニール・キックも通用しない。
　もう一度ねらうが、テンタに抱えられ、押しつぶされる。
　ジミーにタッチ。
　ジミーのサマーソルト・キック。片逆エビ固め。
　安生がカットにはいると、ギガンテス、テンタ、天龍と入り、乱戦からほとんどリング下に降りて、リング内はジミーとカズの二人に。
　カズはジミーをコーナーに振って突進するが、ジミーはカズをよけたので、カズの顔がコーナーに激突。ジミーはコーナーからきりもみ式ムーン猴と。さらにコーナーに立つが、カズが駆け上がり、雪崩式ファイナルカット（ラリアットとリバースＤＤＴの複合技）。
　これで３カウント。

　天龍たちは通路から退場。
　テンタ、ジミー、ギガンテスの三人は、手をつないで両手をあげ、一礼してから花道から退場。
　退場の時も、ギガンテスがジミーを肩車。
　カーテンの前で客席の方を向いて挨拶。

　場内から「川田」の声。
　黒いレザーの上着の川田が通路を放送席へ。
　場内川田コール。
　川田はあっさりと席に着き、ヘッドホンを耳に当てる。
　カメラマンが放送席に殺到。
　木原アナがリング・イン。場内暗転。

　橋本のテーマが流れ、幟が一つ立つ。
　場内橋本コール。
　何だよ、おい。
　橋本は赤いガウンで登場。
　ムタのテーマが流れ、黒づくめのムタがベルトを片に登場。
　ムタがリング・インすると橋本はガウンを脱ぐ。
　選手権試合宣言。
　ベルト返還。

　橋本に赤と白のテープ。
　ムタに色とりどりのテープ。
　京平コール。

　ゴングが鳴っても、両者しばらくにらみ合い。
　なかなかふれあわず、ぐるぐる回る。
　ムタの右手が橋本の左手をつかむが、すぐに離す。
　ムタは離れて、上に向かってオレンジの霧をはいてみせる。
　互いに様子を見合い、なかなか本格的に組まない。
　ムタがバックを取るが、橋本が取り返し、橋本が上になる。ムタはうつぶせ。
　ムタが橋本の足を取ったかと思うと、橋本がムタの左腕を取る。
　ムタの足がロープへ。
　ムタはリング下に降りて間を取り、リングサイド席の子供の顔をじっと見る。
　ムタはリング下で何か物色するが、いいものがないらしい。
　橋本がロープワークをして見せ、ムタを呼び入れるが、ムタは鉄柵の外へ出てしまう。
　やっとムタがリングに。
　橋本のキックをムタがとらえるが、橋本がムタをロープに振り、ムタのドロップキック。互いにエルボードロップを掛け合うが、どちらもかわす。
　ムタはまたリング下へ。
　そして、またリングサイドの子供の前へ。
　橋本はロープに腰をかけて間をあけ、入ってこいのポーズ。ムタは無視。
　五分経過。
　ムタはやっとリングに戻るが、ごろごろ転がって反対側からまたリング下へ。
　またリング下を物色。
　ムタがリングに戻ると、橋本は蹴りつけ、袈裟切りチョップ連発。
　ムタはまたもやリング下へ。橋本はエプロンに出てキック。自分もリング下へ。
　リング下で、チョップからムタを鉄柵に振ろうとするが、振り返される。
　ゼロワンのセコンドが橋本の前に立つと、ムタはそれを倒し、それ踏み台にしてシャイニング・ウィザード。
　橋本の頭を鉄柱に打ち付け、客席の椅子を手にする。
　それで橋本を殴りつけ、自分はリングに。
　立ち上がった橋本は頭から流血。
　ムタはまた降りると、橋本の頭を本部席に打ち付け、マイクで橋本の頭を殴る殴る。
　さらにコードで首を絞める。
　二人が、カメラマンとセコンドに囲まれて何をしているのかよく見えない。
　やっと両者リングに戻ると、場内から橋本コール。
　そしてムタコール。
　橋本は顔が血で真っ赤。
　ムタはキック、チョップで橋本の頭の傷のあたりを攻める。
　橋本ダウン。
　ムタは首投げからフラッシッング・エルボー。
　ムタが橋本にＳＴＦ。リング中央。
　橋本は匍匐前進でロープへ。
　ムタはなかなか離さない。
　ムタは橋本をコーナーへ追いつめ、頭の傷をかむ。
　そしてそしてリングサイド席の子供を指さす。
　悪の化身は子供が気になるらしい。
　ムタは橋本を反対側コーナーに振って側転エルボーへ行くが橋本がキックで迎撃。橋本のキック連発。
　ムタはリング下へ逃れるが、橋本もダメージが大きい。
　ムタはまた客席の椅子を手にし、それをリングに投げ入れ、自分もリングに。和田レフェリーを払いのけ、橋本に向かっていくが、橋本がキック連発。
　そこで緑色の毒霧を噴射。
　ムタは椅子を手にして様子を見る。
　橋本の前に椅子をおいて、その椅子を使ってのシャイニング・ウィザード。カウント２。
　さらにシャイニング・ウィザード。これもカウント２。
　十五分経過。
　橋本を投げ捨てて、コーナーからムーンサルト。しかし橋本にかわされて自爆。
　右膝を押さえるムタ。
　橋本は立ち上がり、ムタの背中にキック。さら胸にキック。ＤＤＴ。さらにムタを抱え上げて、垂直落下式ブレーンバスターへ行こうとするが、ムタが、持ち上げられた反動を利用してスイング式ＤＤＴ。
　ムタはまた橋本を投げてムーンサルト。決まるが、カウント２。
　場内ドドドド。ムタコール。
　起きあがった橋本にシャイニング・ウィザード。
　しかし橋本が先に立ち上がる。
　橋本の袈裟切りチョップ。水面蹴りは不完全ながら、かえってダメージがあったらしく、ムタは崩れ落ちる。
　橋本が右膝へエルボードロップ。それからムタの頭を抱えて三角絞め。
　場内騒然。
　ムタは体をずらしていって足がロープに届く。
　橋本がロープに飛んでフライング・ニール・キック。ムタは緑の霧をはくが、橋本は手でブロック。ムタのシャイニング・ウィザード。橋本はふらふらになりながらも、なんと逆に自分がシャイニング・ウィザードをかけてみせる。
　場内ドドドド。
　橋本の決めるぞポーズ。
　キックから橋本の垂直落下式ブレーンバスター決まる。これでカウント３。
　場内橋本コール。
　ムタはよろよろと花道を退場。
　ゼロワン、全日両陣営のレスラーがリングに入り込む。
　和田レフェリーが橋本の手を挙げ、全日勢を制するが、リング内で両軍がもみ合い。
　やっとおさまってベルト贈呈。

　ここで小島がマイクを手にする。
「おい橋本。よかったな、チャンピオンになれて。次は俺が挑戦してやるぜバカヤロー」
　そこへ、聞き慣れぬ声で、
「橋本、次は小島じゃねえ。俺がやってやるよ」
　え？　誰の声？　と思ったら、なんと嵐がマイクを手にしていた。

　橋本は、マイクを手にすると、
「オス。馬場さん、ありがとうございます（と、北東側へ一礼）。小島、嵐、お前らわらっているのは今のうちだぞ。みんなたたきつぶすぞ」
　場内から川田に声が飛ぶが、川田は動かない。

　アナウンサーが入って橋本にインタビューをしたが、橋本の言葉がよく聞き取れない。
　とにかく、「小島、嵐、そして武藤敬司をたたきつぶす」ということだった。

　時計を見ると、５時４９分。

　川田が放送席にいるので、一部の客が残っていた。
　川田は、放送が終わると、特にアクションを起こさずに去っていった。

総括

　見ていて新鮮だったのは、橋本友彦と小笠原。柔道スタイルや空手スタイルをそのまま持ち込んでみせるのがいい。こういうのは好きだ。特に橋本友彦は、リングに入る前にちゃんと礼をしていたので好感度アップ。
　三冠戦は予想通りの結果となった。武藤はかなり体調が悪いのでは。
　常連外人といえば、去年から参戦のジミー・ヤンのみという点では、新生全日本らしいが、手近なゼロワンとの対抗戦で話題を作って客を呼ぶ、というあたりが今の全日の身の丈にあっているのでは。
　川田とケアの復帰を待って、少しずつ盛り返していきましょうよ。
　だれることのない、よくまとまった興行だった。

2003.4.12『チャンピオン・カーニバル最終戦』武道館大会

　川田の復帰戦。
　天気はよくなかったが、川田もつらい時期を乗り越えてきたのだ、と、自分に気合いを入れて、ダイエットのために上野駅から武道館まで歩いていった。
　Ｕ−ＳＴＹＬＥ参戦、ジュニア選手権、嵐の初三冠戦と盛りだくさんの興行。
　試合前、試合紹介で、スミス欠場の発表に「えーっ」の声。川田の試合にひときわ大きい拍手。

　斉藤レフェリー。
　フロアー８割
　１階６割
　２階４割

　若いアナウンサーがリングに立って場内暗転。
「全日本プロレス２００３チャンピオン・カーニバル最終戦、日本武道館大会を行います」

　浜田に黒いテープ
　浪花に緑のテープ

　両者四つに組んで浜田が押しこむがすぐ離れる。
　浪花がバックを取るが、浜田が脇固め、浪花が切り返して立ち上がる。
　浪花の片足タックルから左足を攻めにかかると、浜田は浪花の左腕を取る。その後、腕の取り合いから立ち上がり、場内拍手。
　浪花のキック、ヘッドバット、ジャンプしてのヘッドバット連発。
　浜田が倒立しての首投げから浪花をリング下に落としてプランチャ。
　リング下の浪花はダメージがあった様子。
　中に戻ると、浜田がフェイスロック。
　「カニ」の声ばかり飛ぶので、浜田はちょっと立腹か。
　両者胸の張り合いから浜田のヘッドバット。浪花悶絶。
　もう一発行こうとしたところへ浪花が目つぶし。もう一回目つぶしからＤＤＴ。
　浪花がボディスラムで投げて、カニ歩き。高速でそそくさと歩いてすぐに飛んでカバー。場内沸く。
　浜田をコーナーに振っての浪花のタックルは浜田がキックで迎撃してスイング式ＤＤＴ。
　さらにコーナートップから雪崩式ウラカン。カウントと２。
　浜田が、立ち上がった浪花の足を取ると、浪花はその足を軸に回転して側頭部へキック。
　浪花が投げておいてコーナーからダイビングボディプレス。カウント２。
　浜田の高角度バックドロップ。浪花をコーナーへ振って串刺しラリアットから浜ちゃんカッター。
　カウント３。試合後、浪花は口元を押さえていたが最後は握手。場内から拍手。浪花は口を押さえながら退場。顎を痛めたか。

　馳のテーマで河野と馳が登場。河野は大きい。トップロープをまたいでリング・イン。
　馳はコーナーに立ってお約束のＴシャツ投げ。
　カラーボール投げ。
　馳はリングサイドの女の子を指さして投げた。
　河野は２階席までボールを投げる。馳は放送席の解説者にぶつけてみたり。
　最後の３つは馳の指示で河野が２階席に投げて見せた。
　それだけで場内が沸く。

　ハインズ、ギガンテス入場。
　ギガンテスもロープをまたいでリングイン。

　ハインズに赤いテープ。
　ギガンテスに白と黒のテープ。
　河野に白いテープ。
　馳に黄色ーテープが一本。

　斉藤レフェリー。

　馳は河野と握手して、自分が先発を買って出る。
　相手はハインズ。
　両者ぐるっと回って四つに組み、離れてまた組んで、馳がバックをとればハインズも取り返し、上になり下になり。
　馳はハインズの両腕を固めて押さえ込みにかかる。ハインズの足がロープに届いてブレイク。
　力比べは馳のブリッジの見せ場。
　馳は、押されてブリッジし、そこから起きあがって見せ、後転してハインズの指を逆にきめる。
　馳がハインズの左腕を攻めグランドの展開。
　「河野行くか」と声をかけて、タッチ。
　河野武道館初試合。
　馳とハインズをロープに振ってダブルのショルダー・タックル。ハインズをコーナーに追いつめて攻めるが反撃され、首投げをくら、倒れたところへ、ハインズが胸ヘッドバット連発。
　ギガンテスにタッチ。
　さすがにギガンテスの方が河野より大きい。
　ギガンテスが河野の胸へチョップ連発。さらに軽く河野を投げてみせる。馳にタッチ。
　馳はバックを取るが、ギガンテスは力ではずしてみせる。
　馳は力比べと見せてギガンテスの左膝にキック連発。
　倒して足を取るが、逆にギガンテスに足を取られる。
　立ち上がると、馳は、ギガンテスの膝の裏を蹴るという小技を見せてギガンテスを押さえつけようとするがうまくいかない。
　河野にかわろうとするがギガンテスに抱え上げられ、ニュートラル・コーナーに座らされる。
　ここで馳の反撃。胸へのチョップ連発に合わせて場内からかけ声があがる。それぞれ河野、ハインズにタッチ。
　ハインズは胸へのチョップから逆エビ。しかし河野はポンプアップ。ロープへ這っていく。
　ハインズのフロントスープレックスカウント２。
　ブレーンバスターの投げ合いは、河野が勝って、投げてみせる。場内拍手。カウント２。
　ギガンテスも入って河野を一発蹴る。馳にタッチ。
　馳はキックからフェイスロック。
　さらにサーフボード・スタイルでハインズの両手を後ろにねじ上げ、右足をハインズの頭に乗せておさえつける。
　ハインズは、体を返して腕をねじり返し、ギガンテスにタッチ。ギガンテスのチョップで馳が倒れ、起きあがれば抱えられて投げ捨てられ、さらにギガンテスのギロチン。
　カウント２。
　ハインズにタッチ。
　ハインズのかわず落とし。カウント２。
　エルボー合戦。ハインズがロープに走ってエルボーを打っても馳は倒れず、逆水平を返す。ハインズは耐える。さらに逆水平連発。ハインズは倒れず、４発目ぐらいでやっと倒れる。
　そこでお約束のジャイアントッスイング。
　ハインズは、足をもたれたら観念して回される体勢。
　２０回転。ふらふらになった馳に、ギガンテスがキック。
　ここで１０分経過。
　馳はやっと河野にタッチし、河野は立ち上がったハインズにドロップキック。カウント２。
　河野はハインズの二段蹴りを食らう。ハインズはギガンテスにタッチ。馳がタッチせずに入ってギガンテスに立ち向かうが、チョークスラムでたたきつけられる。立ちあがった河野は、やっとギガンテスに向かっていったものの、チョップも何もギガンテスには通じない。これもチョークスラムで投げられて３カウント。
　河野は大の字になってしばらく起きあがれない。馳がやっと立たせ、二人でリングで一礼し、握手してから退場。後頭部を押さえながら退場する河野に拍手。

　和田レフェリー。
　上山がベルトを肩に入場。セコンド二人を従えて。
　リング中央で四方に礼をして礼儀正しいのである。
　左手はテープで固めてある。
　土方入場。
　リングインする前に立ち止まったのは精神統一か。

　土方には白いテープがたくさん飛んだ。

　京平コール。

　場内からは盛んに土方に声が飛ぶ。
　スタンディングのファイティングポーズで、両者キックで牽制しあう。上山の左足の蹴りを、土方は左足でブロック。
　蹴りを出し合うが、当たるところまで行かない。土方がタックルをねらうがかわされ、蹴りでの牽制が続く。
　土方はやっと上山の右足をつかむが上山は上から脇腹にパンチ。さらに胴締めスリーパー。
　土方は体を入れ替えて逆に上になって攻める。上山は下になっても三角締めを出したようだった。
　両者立ち上がって、場内から拍手。
　土方は組もうとするがうまくいかない。やっと上山のバックを取る。上山は体を低くしてしのごうとするが、土方が引っこ抜きジャーマン。上山はリング下へ。
　リング下の上山に、土方が近づくと、上山はその足を引っ張って土方を落とし、自分はリングに戻ってロープに走り、スライディングクイック。さらにプランチャまで出すので場内驚く。
　土方がリングに戻ると、上山がドロップキック。
　上山は土方を立たせ、膝蹴り連発。土方はやっとコーナーで体を入れ替え、反対側へ振ろうとするが、上山はロープをつかんでいやがる。土方はパンチから前腕部で顔をぐりぐり。上山を振るとみせて後ろ回し蹴り。
　土方がフィッシャーマンに行こうとすると、上山が腕をとり、土方が取り返すと上山は土方の左足をきめる。膝十字か。土方悶絶。やっとの事でロープに手を伸ばし、場内拍手。
　上山はすぐ立ったが土方は足が痛いようだ。
　上山がキック連発、土方もキック、パンチを出し、バックに回って投げようとすると、上山が体を前転させてアキレス腱固め。土方は悲鳴を上げる。場内土方コール。
　体を横に転がしてロープへ。
　上山は、土方の頭を押さえて膝蹴りからハイキック。その足を土方は捕まえて裏アキレス腱固め。しかし上山はきれいに体を帰して足を取り返し、土方の左足を極め、ここで土方がタップ。
　通常のプロレスの「間」のない展開で、見ている方も緊張の連続。
　上山は土方を起こし、健闘をたたえ、握手。
　土方は正座して礼をし、立って四方に両手を合わせて謝り、正座して頭を下げ、リングをたたいて悔しがる。
　土方は両手を会わせて謝りながら退場。
　上山はリングでベルトを肩にし、セコンドと記念撮影。
　最後はリング中央で四方に礼をしてから退場。

　フロアー席はほぼ満席。１階席は８割ぐらい。２階席は寂しい。
　
　斉藤レフェリー。
　グリフォン入場。
　ロープを飛び越えくるくる回ってポーズ。
　コーナーにも立つ。
　Ｌｏｗｋｉ入場。負けん気の強うそうな顔をしている。
　ジミーとカズが入場。花道でポーズを取る。
　リングに入ったカズとジミーがコーナーへ立ったところへ、Ｌｏｗｋｉたちが襲いかかり、そのままゴング。そこに白と赤のテープが飛ぶ。
　カズとジミーはそろってフランケン・シュタイナーなどを見せ、そろってＬｏｗｋｉたちをリング下へ落とす。
　リングに戻ってカズとＬｏｗｋｉ
　Ｌｏｗｋｉはカズをバックドロップで投げてフラッシング・エルボー。
　カズはロープに振られると、倒立してロープに当たり、反動を利用してバク転で戻り、Ｌｏｗｋｉをリング下へ蹴り落とす。さらに、ロープに飛んでスライディングキックか何か見せようとしたら、ＬＯＷＫＩがリング下から蹴りで迎撃。
　リングに戻ってグリフォンにタッチ。
　グリフォンは、カズをコーナーに押しつけ、足で顔をぐりぐり。
　カズを投げて両足でカズの頭を締め付ける。カズは回転してのがれ、ジミーにタッチ。
　ジミーははロープに走って後ろ回し蹴り。グリフォンの回転エビ固め、逆さ押さえ込み、スモールパッケージ・ホールドと連続押さえ込みをカウント２で返して、ジミーの後ろ回し蹴り。グリフォンのハイキック。
　Ｌｏｗｋｉにタッチしようとするグリフォンをジミーが自軍の赤コーナーに引きずっていってカズにタッチ。
　カズは入ると、コーナーのＬｏｗｋｉをエルボーで落とし、Ｌｏｗｋｉは怒って入りかけるがカズは相手にせず、。
　グリフォンをロープに振って抱え上げて落とし、ロープ中段からムーンサルトでカバーすれるとＬｏｗｋｉがカットに入ってカズを蹴り、挑発。ジミーにタッチすると、ジミーはＬｏｗｋｉに突進して下に落とし、グリフォンには、かわず落とし。
　両者立ち上がって、ジミーがグリフォンをロープに振るが、ＤＤＴをくらう。カウント２。
　それぞれタッチしようとするが、ジミーはタッチしたものの、グリフォンはあと少しのところでカズに邪魔される。
　カズのブレーンバスター。カウント２。
　カズがドラゴン・スリーパーのような形でグリフォンの首を絞め、ジミーにタッチ。
　ブレーンバスターの投げ合いはグリフォンの勝ち。
　Ｌｏｗｋｉは手を伸ばしタッチを求めるがグリフォンに力が残っていない。
　ジミーはグリフォンを引っ張っていってカズにタッチ。
　カズはグロフォンをバックドロップで投げるがグリフォンは空中でバク転して立ち、カズをロープに振り、キック。やっとＬｏｗｋｉにタッチ。Ｌｏｗｋｉとカズは殴り合い、Ｌｏｗｋｉをロープに振るとＬｏｗｋｉはロープ中段を蹴って戻り、キック。
　Ｌｏｗｋｉをコーナーに振れば、Ｌｏｗｋｉはロープ越しにカズを捕まえてしめる。ジミーが入ってコーナーのＬｏｗｋｉを持ち上げようとすると、ＬＯＷＫＩは後ろからおんぶのような形でしがみついてしめる。
　Ｌｏｗｋｉがロープに飛んでセカンドロープを蹴り、飛んで戻って蹴ろうとするのを、カズはキックで迎撃。Ｌｏｗｋｉはカズに後ろ方しがみついてしめるが、カズは体を落としてＬＯＷＫＩをマットにたたきつける。それぞれジミーとフリフォンにタッチ。
　ジミーはグリフォンをコーナーに振ってその背中へサマーソルトキックなどを出すが、リング下に落とされ、グリフォンの前転式プランチャ。
　グリフォンはジミーをコーナーから投げ、カズが入るとＬｏｗｋｉも入り、カズとＬｏｗｋｉはリング下へ。
　グリフォンのキックからのカバーはカウント２。
　グリフォンがコーナーから飛んだのをジミーは膝を立てて迎え撃ち、ジミーがコーナーにあがろうとすると、Ｌｏｗｋｉが側転からキックしてその後頭部をうつ。
　ジミーはグリフォンを振ってＬｏｗｋｉにぶつけ、カズが抱え上げてジミーと二人がかりでのチンクラッシャーのような技で３カウント。
　赤いテープや銀色のテープが飛んだ。
　みんな動きがいい。中でも、Ｌｏｗｋｉの、後ろからおんぶしたような形でしがみついて頸を絞めるのが初めて見た技で、新鮮だった。

　Ｌｏｗｋｉとグリフォンは花道でカズたちをにらみながら退場。
　ここで休憩。

　カール入場
　初めてみた。長髪。もしかして全日本、若い女性ファン開拓をねらってないかい。
　カシン入場に手拍子。歓声が上がる。
　ガオラの取締役が選手権試合宣言。

　ベルトの返還の前に、カシンはとっくにリングにベルトをおいていた。
　姉崎レフェリー。

　カールに赤、青、白のテープ。
　カシンに黒と青と白のテープ。
　吾郎コール。
　カシンは、吾郎コールに、「やめろ、いらない」のジェスチャー。
　レフェリーがカシンのマスクにさわろうとするとカシンはいやがる。

　カールは細いが胸には肉が付いている。
　組んで離れ、足の取り合い、。
　両者立ち上がると拍手。
　カールのキック連発から投げ。しかしカシンも素早く、互いにバックを取り合う。
　離れたところで、突然、カールが握手の手をさしのべる。
　カシンがためらいながら手を出すが、なんと普通の握手で終わり、拍手。
　カールがカシンをコーナーに追いつめて膝蹴り連発。カシンを投げて背中にキック。
　カシンの両足を持つと、カシンは下から足を取り返し、上になっておさえるがカウント２。
　ちょっとやりとりがあって、カシンはリング下へ。
　なかなか戻らないのでカールが自分も降りると、カシンはささっとリングへ。カールがリングに戻るとカシンはリング下へ。カールは日本語で「おいで」。
　カールも降りて、鉄柵際でカシンの胸にキック連発。カシンは柵の向こうに落ちる。カールはカシンを通路まで追う。
　カシンをリングに戻し、カールも戻って、カシンに膝蹴り。連発。カシンをコーナーにおいてカールが突進すると、カシンは両足で迎え撃つ。カールはカシンを投げて脇固め。カシンの左腕を攻める。カシンは体をずらして足がロープへ。
　カールのフロントスープレックス。
　カールは上になってカシンの右手を攻める。
　カシンはうつぶせ状態。
　カールが両足で腕を挟んでいたらしかったが後ろだったので見えなかった
　カールがキックを出せば、カシンは、カールが足を上げたときに急所へキック。さらにカシンが腕ひしぎをねらう。カールはしばらくこらえたが、腕が伸び、カールの足がロープへ。
　カシンのかち上げエルボー。
　カールをコーナーに座らせて張り手から、雪崩式飛びつき腕ひしぎ。しかしカールはこらえて自分が上になり、押さえつけてカウント２。
　カールが逆に腕ひしぎを左手に決めるがカシンの足がロープへ。
　カールはカシンの頭を押さえてジャンプして膝であごを蹴る。カシンはカールの後ろへ回り込んで腕ひしぎをねらう。しかしカールは腕ひしぎ対策はうまくて、決めさせない。
　カールがバックを取るとカシンが後ろへ足を振って急所攻撃。
　カールの顔をコーナーにたたきつけ、さらにロープを使ってカールののどを攻める。
　カールがバックを取って投げようとすると、カシンはロープをつかみ、カールが膝蹴り連発から、カシンを投げて腕ひしぎをねらうが。カシンがかわして逆に左手に腕ひしぎを決め、これでカールがタップ。
　取締役さんがカシンにベルトを持って行くと、カシンはいやがるが、レフェリーに言われて受け取る。
　勝利者賞のトロフィーも受け取るのを断ろうとするが、これもレフェリーに言われて受け取る。
　そこへ、カズがマイクを持って花道に現れる。するとカシンはトロフィーを投げつけ、カズの後ろからＬｏｗｋｉが花道を走ってきて、カズに襲いかかりリング下に落とす。
　Ｌｏｗｋｉがリングに入ってカシンに詰め寄る。しかしカシンは挑発に乗らず、握手し、ベルトをＬｏｗｋｉに渡して退場してしまった。
　リングを降りたカシンは行きがけの駄賃にトロフィーを蹴飛ばして退場。
　ベルトを渡されたＬｏｗｋｉは困惑した表情で、ベルトを持ってカシンの後から通路を退場。

　２階席は寂しいがあとはほぼ満席状態。

　田中、大谷が登場。
　大谷はいつものきんきらのコスチュームに刀。
　リングインして二人でポーズ。
　大谷は姉崎レフェリーやアナウンサーに刀を突きつける。品がないねえ。
　保坂、奥村が入場。保坂は右肘と左肩にテーピング。
　大谷に赤いテープ。
　保坂に赤と黒のテープ。
　奥村に白、青。紫のテープ。
　コールと同時に奥村たちが突っかかり、奥村は大谷を踏みつけ、保坂は田中を落として、トペ。
　奥村と保坂が大谷にダブルのショルダー・タックル。
　さらにコーナーに振って串刺しラリアット連発
　二人でコーナーの大谷を顔を足でこするこする。
　大谷は二人に顔を踏みつけられ、田中がエプロンから近寄って救出。
　奥村と大谷だけになり、奥村が首を締め上げる。さらにストンピング。首投げ。ギロチン。カウント１。
　保坂にタッチ。
　保坂は大谷の顔を張り、さらにパンチ連発。倒れた大谷の頭を踏みつける。
　保坂は大谷の頭にパンチを入れて奥村にタッチ。
　大谷と奥村の張り合い。互いに顔を張り合う。大谷の方がちょっと上。
　大谷は田中に奥村を押さえさせ、奥村の顔にキック。さらに二人で奥村の顔を前腕でぐりぐり。大谷はブーイングのポーズをしてみせる。
　田中の串刺しエルボー。エルボーの打ち合い。田中がロープに飛んでエルボー、奥村も。田中がロープに飛んでエルボー。奥村も。その次に田中がロープに飛んでエルボーを決めると、奥村は倒れるが、すぐ起きあがり、田中を引っ張っていって保坂にタッチ。
　チョップの打ち合いは保坂の勝ち。保坂の田中の後頭部にエルボーを落とし、高速ブレーンバスター。
　奥村にタッチ。奥村のラリアット。
　大谷にタッチ。
　大谷と田中は二人で奥村の指をかむ。
　奥村をロープに振って大谷がカニばさみで倒し、田中が奥村に馬乗りになって顔を起こすと、大谷半何度もロープの間を往復してから奥村の顔に低空ドロップキック。
　大谷と奥村でチョップエルボーの打ち合い。顔の張り合い。どちらも一歩委も引かないが最後は奥村のエルボーの勝ち。
　奥村は顔が痛そう。
　大谷のラリアットをかわして奥村のジャーマン。カウント２。
　奥村が大谷の後頭部にラリアット。
　大谷のバックドロップ。
　田中にタッチして田中がコーナートップからミサイルキック。
　田中がロープに飛んでエルボー、ロープに飛んでラリアット。
　保坂が入って田中を捕まえようとするが、田中は保坂と奥村を両脇に挟んでリングにたたきつける。
　奥村を投げて田中がコーナートップからフライングボディプレス。カウント２。
　大谷は客席を挑発する。
　奥村のフロントスープレックス。
　保坂にタッチ。保坂のタックル。大谷にラリアット。ロープに飛んで田中にフランケン。保坂はコーナーに振られるが、向かってくる田中の腹にタックル。田中のＤＤＴ。
　大谷にタッチ。保坂のフライング・ニールキック。大谷をコーナーに振って串刺しラリアット。しかし大谷もフライング・ニールキック。保坂をコーナーに押しつけて、顔を踏みつけ、場内のブーイングに耳を澄ます。
　大谷はロープに飛んで保坂の顔を足でこする。奥村と田中はリング下へ。
　大谷はコーナーにのぼるが、保坂が起きあがって雪崩式フランケン。さらに抱え上げて、背後に落とし、カバーはカウント２
　保坂は大谷を持ち上げてパワーボム。しかし田中がカットに入ってしまう。
　奥村も入るが田中が投げる。保坂は田中にラリアット。
　大谷はスワンダイブ式フライングニールキックをねらうが、なんと、トップロープで足を滑らせ、落ちて後頭部を打ってしまう。しかし保坂は左膝を痛めたらしい。
　大谷がドラゴンスープレックスから保坂に逆エビを決めると保坂がギブアップ。
　試合後、大谷は、ロープの張りがゆるいと。、姉崎レフェリーにくってかかり、投げ飛ばす。
　田中はセコンドが着ていた赤いＴシャツを脱がせ、保坂に投げる。
　Ｔシャツはリング下に落ちたが、それを中に入れさせ、奥村が「やめろ」ととめたが、保坂はＴシャツを持ったまま、通路を退場していった。
　残った田中と奥村でポーズ。
　二人でロープにあがるところで、大谷はおっかなびっくりトップロープに足をかけてまた落ちる。
　反対側へ行ってやり直し。大谷はどうにかこうにか足をかけてちょっとだけポーズ。

　宮本、本間が黄色いＴシャツで。橋本は道着で。
　三人でコーナーに立ってアピール。
　天龍の幟が立って。場内手拍子、天龍コール。
　平井、荒谷、天龍が入場。
　橋本に白いてテープ。
　宮本に黄色と白のテープ。
　本間に水色と黄色のテープ。

　平井に黄緑のテープかなり大量。
　荒谷に赤とピンクのテープ。
　天龍には黄色いテープ。声援は一番多い。
　吾郎コール。

　本間がいきなり平井にドロップキックで乱戦。
　若手三人で天龍に突っかかり、天龍は一度はコーナーに追いつめられるが、チョップ一発でけちらし、宮本にラリアット。すぐに平井にタッチ。平井と宮本に。
　平井のボディスラム、エルボー。カウント２。
　荒谷にタッチ。
　平井と荒谷のダブルのショルダータックル。
　荒谷のボディスラムからエルボー。カウント２。平井にタッチ。
　平井は宮本を相手コーナーにたきつけ。本間が入る。
　平井はロープに振られるが、タックルで倒す。ロープに走った平井に本間が巻き投げ。
　橋本にタッチ。
　橋本と平井の張り手打ち合いから荒谷にタッチ。
　荒谷は橋本をロープに振ってラリアットからスリーパー。張り手の打ち合い、エルボーの打ち合い。これは荒谷の勝ち。荒谷がハーフボストンに行くと橋本はロープに逃れる。荒谷は橋本を自軍の赤コーナーに連れて行くと、天龍が自分から手を出してタッチ。
　橋本は臆せず天龍に向かっていく。コーナーに追いつめてチョップを連発するものの、天龍がグーパンチ一発。さらにラリアット一発。
　天龍が橋本の頭を押さえつけると本間が入ってカット。
　平井にタッチ。橋本も宮本にタッチ。
　平井のハーフボストン。
　宮本がロープに逃れる。平井が宮本をロープに振ると、帰ってきた宮本は回転エビ固めをねらうが、平井がこらえ、橋本が平井の胸を蹴ってエビ固め決まる。カウント２。
　本間たちも入って天龍と荒谷を落とし、平井をねらうが３カウントは奪えない。
　本間と平井で顔への張り手合戦。
　平井は本間をリング下へ落とし、荒谷が本間を捕まえて痛めつけ、リングに戻す。
　平井は本間をロープに振ってショルダースルーから背中にキック。荒谷の発ち。
　荒谷のパイルドライバーからカウント２。
　荒谷の串刺しラリアット。カウント２。
　天龍にタッチ。
　荒谷と二人でダブルのショルダーアタック。天龍の延髄斬り。
　天龍の短い垂直落下式部レーンバスターはあわやというところでカウント２。
　平井に変わって串刺しニー。コーナーからダイビング・エルボー。カウント２。
　荒谷にタッチ。
　荒谷のボディスラムからギロチン。カウント２。
　平井にタッチ。平井がバックドロップをねらうと本間はうまく体を浴びせてかわし、タッチしようとするが、平井がその足を捕まえる。本間は体を回して平井の頭を蹴り、やっと橋本にタッチ。
　橋本は腕ひしぎ。平井はロープに逃れ、橋本をロープに振ってラリアット。コーナーに振って平井が突進すると橋本がキックで迎撃。
　宮本たちは天龍と荒谷をリング下に落とし、橋本はロープ越しに平井に三角締め。
　ほどいて平井をコーナーに振り、串刺しエルボー連発から宮本がモンキーフリップ。
　ちょっと混戦になるが、本間は天龍の軽いキックを食らってリング下へ。宮本は平井に向かってダイビングボディプレスできれいに飛ぶが、体を返されてカバーできない。荒谷にタッチ。宮本がジャーマンからカバー。カウント２。
　本間に変わってミサイルキック。カウント２。
　本間のエルボー。ロープに飛んでエルボー。もう一回ロープに飛ぶと待ちかまえた荒谷のラリアットで本間が一回転。
　荒谷の垂直落下ブレーンバスター。カウント２。
　橋本に変わってＳＴＯ。荒谷のバックドロップ。
　平井も入って宮本にスライディングキック。平井の串刺しラリアット、荒谷の串刺しラリアット。
　二人で橋本を振ると待っていたのは天龍のチョップ。橋本一回転。三人で橋本を抱え上げてたたきつけるが、カバーは宮本がカットにはいる。
　荒谷が橋本をロープに振ってラリアット。カウント２。
　場内拍手。しかし、橋本は限界。
　荒谷がボディスラムからムーンサルト。天龍が宮本を遮り、カウント３

　天龍たちは花道を引き揚げ、平井は上機嫌で客の手にタッチしながら退場していった。
　宮本はリング下で橋本を抱え起こし、通路を退場していった。

　天龍たちの姿が消えると場内から「川田」の声。
　やけにスモークがたかれる。
　天龍のテーマが終わると、場内川田コール。
　「祝！　川田復帰！」のパネルを持った人もいた。

　木原アナが入って「川田利明復帰試合」

　小島のテーマが流れ、小島が登場。
　渕のテーマが流れて渕が登場。なんと銀色のガウンを着ている。
　一瞬、遠目には春一番に見えた。（ごめんなさい）
　渕は花道で立ち止まってくるっと回ってみせる。背中には渕の字が黒々と。
　武藤のテーマ。武藤はいつもの白いガウンをまとって入場。
　武藤がリングインすると「川田」の声。
　テーマが流れると大川田コール。
　川田は黄色いガウンで入場。
　川田の黄色いタオルを持ったフロアー北側（川田応援席らしい）のファンが、一斉にそれをかざして見せる。　
　場内騒然。
　和田レフェリー。

　小島にオレンジのテープ。
　武藤に白いテープ。
　渕に白いテープ。
　そして……。川田にはリングが埋まるほどの黄色のテープ。京平コール。
　テープが多すぎて、リングも報道陣も埋まってしまって処理に時間がかかる。場内は川田コール。川田はいつもの屈伸運動。
　レフェリー・チェックが終わる頃、やっとテープがほとんどリングかあらなくなった。
　リング下はテープだらけ。
　武藤が先発。渕は川田が出ようとするのを押さえ、自分がでる。
　ゴングが鳴ると場内「フッチー」コール。
　渕が組もうとすると、武藤はそれをはずして渕の脇に回るが、渕はうまくその左手を捕まえて投げる。
　武藤は頭の右側に大きな絆創膏。
　腕を取り合い、足を取り合う静かな展開。
　川田はコーナーでちょっとジャンプしてみたり。
　渕と武藤は足を取り合ったままごろごろ転がってロープへ。
　武藤は花道で間合いを取り、渕はロープの間をあけて武藤を招き入れる。
　小島にタッチ。
　小島は肘も手首も手もテープで巻いている。
　渕は出ようとする川田を押さえ、間を取る。
　小島のキック、チョップ。
　渕は「あーっ」と大きな声。両手を握りしめる。
　小島が渕をコーナーに追いつめてチョップ連発。拳を握って耐える渕。
　川田が渕に手を伸ばし、小島は川田を手招き。
　川田にタッチ。場内わく。川田コールが武道館にこだまする。（文字通りこだましていた）
　川田のキック、チョップ。小島のチョップ。チョップの打ち合い。
　川田が小島の顔を張ると小島のキック。ロープに飛んで小島がショルダータックル。小島が川田を投げると川田はすぐに立ってハイキック。そしてバックドロップ。
　小島も負けていないが、にらみ合ってから小島は顔を押さえ、武藤がその背中をたたいてタッチ。
　川田は離れて屈伸運動。
　手のさぐり合いから武藤がバックを取るが、川田はその左手を取り、川田がバックに回る。武藤を転がして川田が上になり首を絞めるがロープへ。
　武藤がロープに飛んでショルダータックル。川田が倒れる。武藤が首投げからフラッシングエルボー。川田は下から武藤の頭を蹴り上げ、立ち上がってローキック連発。
　ミドルキック。ローキックからフロントキック。しかしその右足を武藤が捕まえてドラゴンスクリュー。やるとは思っていたが遠慮なくやった。川田は右膝を抱えて悶絶。
　転がって渕にタッチ。
　川田、かなり痛そう。
　渕は組んだと思うとバックドロップ連発。武藤をリング下に落とし、鉄柵へ。
　ドクターが川田の様子を見に行く。
　渕は武藤をリングに戻して、なんとコーナーからミサイルキック。カウント２。
　和田レフェリーも川田の様子を気にする。
　武藤が渕にドラゴンスクリューから足４の字。
　そこへ、川田が入って武藤の顔に膝を落とす。川田のローキック。川田は武藤の左足を抱えたと思ったらお返しのドラゴンスクリュー。
　小島にタッチ。
　小島が渕の左足を蹴る、蹴る。
　渕を転がしてサマーソルトドロップ。
　小島と渕でチョップ合戦。
　小島が渕の顔をねじり、膝をついた渕にキック。チョップ。渕は鬼の形相で立ち上がり、小島の逆水平を受けまくる。
　小島が渕をコーナーに振って串刺しラリアット。崩れ落ちる渕。小島のバックドロップ。またバックドロップ。低空。
　小島がサソリが固め。
　小島は川田をにらんだままかける。
　場内「フッチー」コール。
　渕は一度は体を起こそうとするが、また押しつけられる。川田が入って小島にチョップ。
　川田は顔を振って「きいてない」のジェスチャー。川田が何度もチョップやキックを出すが、小島は顔を振る。
　川田がロープに走ると、小島はサソリをといて、川田に向かい、ラリアット相打ち。
　武藤にタッチ。
　武藤もサソリをねらうが、体勢が崩れ、リバースのインディアンデスロックに。
　渕はロープに手を伸ばすが遠い。やっと手が届き、場内から拍手。
　しかし武藤は渕をリング中央に引きずってＳＴＦ。
　場内さらに「フッチー」コール。
　渕の手がロープに届く。
　小島にタッチ。
　小島は渕の左膝を蹴って落とし、コーナーの川田にエルボー。
　リング下に落ちた川田に、小島は、「なんとかかんとかてめー」と挑発。
　川田が一度はリングに入るが、レフェリーに止められてコーナーに戻る。
　小島は渕を抱え上げ、自分の膝に渕の膝を落とすのを連発して武藤にタッチ。
　渕の左膝を蹴る武藤。
　渕は武藤に蹴られながらも立ち上がる。武藤がその左足を取ってドラゴンスクリューへ行こうとすると、渕が延髄斬りで返して川田にタッチ。
　川田は武藤の頭をおさえて、顔へちょこちょこ蹴りを連発。
　大きく蹴ろうとしたところを武藤がその右足を捕まえて、またもやドラゴンスクリュー。川田は痛そうだったが、こらえてキック。
　小島にタッチ。
　川田は小島に串刺しの顔面キック。起きあがりこぼしチョップ。
　カウント２。
　川田は小島を起こしてエルボーの打ち合い。
　小島も川田も負けていない。小島がロープに飛んでエルボーを打てば、川田がハイキック。小島のラリアットが決まるが、小島はカバーに行かず。倒れたまま右肘を気にしていた。
　両者立ち上がって、小島が串刺しエルボーから「いっちゃうぞバカヤロ」。
　ダイビング・エルボーはカウント２。
　コジコジ・カッターに行こうとしたところに渕が入り、渕と川田がサンドイッチキック。
　川田がパワーボムに行こうとすると武藤が入ったので、武藤にもまた渕の延髄と川田のハイキックでサンドイッチ。
　川田が小島にラリアット。
　リング中央で川田のパワーボム。しかしカウント２でくずれた。
　場内ドドドドド。
　川田が小島を起こしてバックドロップ。
　２０分経過。
　またリング中央でパワーボムをねらうと、渕も入って武藤を牽制。
　しかし、小島が川田を後ろへとばす。川田は膝を抱え痛がる。武藤にタッチ。
　武藤は川田の膝に低空ドロップキック。場内ブーイング。
　武藤は低空ドロップキック連発。場内さらにブーイング。
　武藤は川田が起きあがると、右足を捕まえてまたもやドラゴンスクリュー。
　場内川田コール。
　コーナーの川田にシャイニング・ウィザード。カウント２。
　武藤が川田を投げてムーンサルトをねらいにコーナーへ行くと、渕がじゃまする。
　川田が起きあがり、武藤をなげ、バックドロップ。カウント２。
　川田は腰を落とした武藤にストレッチプラム。
　渕は小島にフェイスロック。
　川田はぐいぐいねじっておいてカバーにはいるがカウント２。
　ドドドドドド。
　またストレッチプラムをねらうと武藤はロープへいそぐ。
　渕にタッチ。
　渕のバックドロップ。
　カバーはカウント２。
　渕がバックドロップをねらうと武藤はそれをかわしてあびせ蹴り。シャイニング・ウィザード。
　コーナーの川田を落として、また渕にシャイニング・ウィザード。
　カバーにはいるが、川田が戻ってドロップキックでカット。
　小島にタッチ。
　小島のブレーンバスターからのカバーは川田がカットし、川田が小島を捕まえて垂直落下ブレーンバスター。
　もう一度小島を投げようとしたところを、その小島の背中を踏み台にして武藤が川田にシャイニング・ウィザード。
　渕も川田も倒れたまま。小島は起きあがれず、武藤はリング下。
　小島を渕がスモールパッケージ・ホールドでまるめるが、カウント２。
　リングインした武藤は小島の背中を蹴って気合いを入れる。
　小島のラリアットからのカバー川田がカット。
　ドドドドドドドド。
　小島は武藤を呼んでダブルのブレーンバスターで川田を投げる。川田を投げようとした武藤は足が崩れるが、小島が川田にラリアット。
　小島が渕にラリアットをかけようとすると、渕はうまくかわしてバックドロップ。
　しかし立ち上がった小島がラリアットを決める。カウント２。
　ドドドドドドドド。
　立ち上がった渕に「フッチー」コール。しかし、また小島がラリアット。
　これで三つ入ってしまった。
　試合後、川田は渕と握手。
　武藤たちが退場した後、川田と渕で何か言葉を交わす。
　和田レフェリーも川田と握手。
　川田はリング中央で四方に深く頭を下げる。
　北側を向いたとき、またきいろいテープや金色のテープがとんだ。
　川田と渕は花道を引き揚げ、場内から拍手。
　川田はカーテンのところで場内を向いて一礼。「フッチー」コールが起こり、渕はカーテンのところで手を振ってから消えた。

　和田レフェリーが箒でリングの上を掃除。
　前の試合の後、きらきら光ったテープが飛んだのは、黄色のテープの間に金紙を切ったのを挟んで投げたらしい。
　きれいだったけど。

　場内暗転して木原アナが「三冠ヘビー級選手権試合」。
　嵐が登場。場内沸く。
　銀色のテープが花道に投げられる。
　カシンも渕Ｔシャツを着てセコンドにつく。

　「破戒王」の幟が一本。
　橋本のテーマが流れて橋本コールが起こる。
　若手二人を引き連れて橋本が登場。
　この試合もガオラの人が認定書を読み、返還されたベルトを四方に掲げて見せた。
　嵐の後ろには荒谷と平井。
　和田レフェリー。

　嵐に紫のテープや青のテープ。
　橋本に赤と白のテープ。
　京平コール。
　紫のテープがたくさんで、ゼロワンの若手も一緒にテープの始末。
　南側フロアー席には「嵐」うちわを持ったグループが。ほとんどジャニーズ？
　ゴングが鳴るや四つに組んで、場内嵐コール。
　両者力で押し合う。
　嵐が橋本をロープに押しつけ、ブレイク。
　橋本のヘッドロック。
　続いてショルダータックル合戦。橋本と嵐が交互にロープに飛んでタックルするが、両者譲らず、同時にロープに飛んでタックルした時には二人とも倒れたが、嵐が先に立ち上がった。
　橋本がキックを出すが嵐は全部ブロック。
　嵐は人差し指を立て「チッチッチ、きいてねえぜ」のジェスチャーをしてから体当たり。リング下に落ちた橋本は怒って本部席を蹴る。嵐は後を追って橋本を鉄柵に振り、鉄柱にぶつける。
　リングに戻って、倒れたままの橋本を嵐が踏みつける。
　さぐり合いになるが、嵐が突っかかると、橋本は簡単に膝をついてしまう。
　嵐が橋本を締め上げるが橋本はロープへ。押されているように見える橋本が「こい」と挑発。橋本は左肩が痛いらしい。
　嵐が組もうとすると橋本が袈裟切りチョップ連発。
　膝をついたところにキック。背中へキック。
　嵐は立ち上がると、モンゴリアンチョップ連発。しかし橋本はキックでお返し。
　五分経過。
　倒れた嵐の腹を橋本が何度も蹴る。
　のどもとを指先でつく。
　倒れた嵐にエルボーを落とし、橋本は客席を挑発。
　嵐が突進すると橋本は左肩を押さえる。
　橋本を転がして嵐のエルボー。
　カウント１。
　嵐は橋本の左腕を取って攻める。
　橋本は苦悶の表情。
　嵐は橋本に乗っかって左腕をねじる。橋本は、やっとロープに手が届く。
　橋本がリング下に降りて間を取ると、カシンがゼロワンのセコンドに何か言ったらしく、本間も入ってセコンド同士の小競り合いになりそうになったが、そこまではいかず、橋本はリングに戻る。
　橋本は組むと見せてキックを腹に。さらに嵐の左膝を蹴る。
　橋本の左足のキック連発。嵐は蹴られても立ち上がるが、強いのを一発くらって倒れる。
　橋本の左足のキック。右手の袈裟切りチョップ。
　食らいながらも嵐は立ち上がり、蹴られて倒れ、すっかり受けに回ってしまう。
　どうしたんだ、嵐。「嵐、攻めろ」「休ませるな」の声が盛んに飛ぶ。
　嵐が起きあがったところへ橋本がスリーパー。
　１０分経過。
　場内嵐コール。
　嵐の動きが止まる。
　橋本は手をほどいて離れ、ポーズ。嵐が起きあがると左足のキック連発。
　嵐は何かを待っているのか。
　右足のキックで倒されるがカウント２。
　橋本が嵐の頸を抱えてＤＤＴに行こうとすると、嵐は膝を落としてこらえ、ラリアットで反撃。しかし橋本が回転チョップ。さらにロープに飛んでフライング・ニールキック。ところが嵐はこれをかわし、起きあがった橋本を突っ張りでコーナーに追いつめる。
　そこから橋本を抱え上げて投げると、橋本は左肩を押さえて痛がる。
　嵐は橋本を起こして、パワーボム。投げ捨て。
　ささっとコーナーに立ってフロッグ・スプラッシュ。
　カウントは２。
　場内騒然。
　嵐がフェイスロック。
　散発的に橋本コールが起こる。
　橋本の足がロープに伸びてブレイク。
　橋本を起こして投げようとすると、橋本が無理やあり嵐の左手をとって裏腕ひしぎ。
　１５分経過。
　うまくきまらず、立ち上がって、橋本は右手一本でチョップ。嵐のドロップキック。
　嵐が突進すると橋本はそれを捕まえてＤＤＴ。
　橋本は気合いを入れてロープに走り、ドロップキック。ＤＤＴ。
　さらに三角締め。
　場内嵐コール。
　ところがなんとそこでレフェリーが試合を止めてゴングを要請。
　嵐は全く動かない。
　ドクターが急いでリングイン。
　ＷＡＲもカシンも心配そうに嵐をのぞき込む。
　橋本がベルトを受け取ってそれをかざして見せた後、嵐がやっと立ち上がり、橋本に一礼してからリングを後にした。
　橋元がマイクを取る。
「全日本プロレス。次は誰だ、次は。もう終わりか、おい。出てこい、天龍、おい。おい、おい、今日復帰したやつ、川田、出てこい」
　そこへ小島がリングにはいる。
橋本「小島、お前か、おい。今でもいいぞバカヤロー。俺もいっちゃうぞバカヤロー」
　なんと川田が通路から現れ、リングの橋本をにらむ。
　場内、川田コール。
橋本「どうぞ、川田選手」
　しかし、川田は橋本をにらむと無言で通路を戻る。
橋本「小島はっきりしろ、どっちなんだ」
　はやる小島をみんながおさえていたが、ここで小島がそれを振りはらって橋本につっかかり、ゴングが打ち鳴らされる。
　セコンドも入り乱れて混戦状態。
　みんなで小島を押さえ、落ち着いた小島がマイクを手にして、
「てめー何が川田だ、こら。川田の前に、俺だよバカヤロー」

　花道を引き揚げる小島の後からカシンも一緒に引き上げていった。　

総括

　精神状態がよくなくて、試合が始まるまでは気持ちが沈んでいた。次の興行のチケットを買う気力も起きないうつ状態。
　しかし、試合が始まったら面白く、楽しめた。
　とくにジュニア勢の奮闘が目立った。
　土方は負けてしまったのは残念だったが、それでかえって「土方もすっかり全日の選手になった」という気がした。
　川田の復帰戦での渕の奮戦も印象に残った。全日に残った二人VS新日から来た二人という試合でもあったのだなあ。
　三冠戦は、嵐が攻めきれず、消化不良になってしまった。チャンスはあったと思うのだが。
　同じような体型で、やりにくかったのだろうか。
　次回武道館、メインは誰だろう。
　もしかすると、田村潔司の参戦もあったりして、と、帰りに武道館のチケット購入。
　次は二階席も埋まりますように。